1 目的

mapview()を利用して富山市の地価(調査価格)をインタラクティブに可視化.

  • 「地図の拡大・縮小」,「背景の変更」,「市街化区域および市街化調整区域の地理的範囲の可視化」を選択でき,それに反応して画面表示が変更.

ライブラリ:sftidyverserayshader

library(sf)
library(tidyverse)

#インタラクティブな地図作成のため
library(mapview)

2 富山市の可視化

シェープファイルのダウンロード

  • 国土数値情報ダウンロードサービス > 行政区域(ポリゴン) > 富山県 > 世界測地系 令和4年

    • ダウンロードしたZIPファイルは同じフォルダ(ディレクトリ)に納め,ZIPファイルを選択 > 右クリック > すべて展開 > 展開先の選択とファイルの選択 > 展開を実行する.展開後は最初にダウンロードしたZIPファイルを削除.
    • シェープファイルの読込(read_sf()):行政区域をToyama_mapと名付ける.
      • 富山市の行政区域の抜き出し(filter()):Toyama_cityと名付ける.
  • mapview()で可視化.見ている人が操作できる地図ができあがる.

#行政区域(富山県)
Toyama_map <-
  read_sf("N03-20220101_16_GML/N03-22_16_220101.shp")

#富山市選別
Toyama_map %>%
  filter(N03_004=="富山市") -> 
  Toyama_city

#富山市の可視化
Toyama_city %>%
  mapview()

3 都市地域の可視化

シェープファイルのダウンロード

都市計画区の内外を区別するため都市地域(ポリゴン)をダウンロード.

  • 国土数値情報ダウンロードサービス > 都市地域(ポリゴン) > 富山県 > 世界測地系 平成30年

    • 富山市のシェープファイルの読込.Toyama_shi_upaと名付ける.
      • 都市地域区分コード(layer_no)を用いて市街化区域(1)を抜き出す.UPA(Urbanization Promotion Area)と名付ける.
      • 同様にして,市街化調整区域(2)を抜き出す.UCA( Urbanization Control Area)と名付ける.
Toyama_shi_upa <-
  read_sf("A09-18_16_GML/A09-18_16_GML/shp_file/16201_富山市.shp")

Toyama_shi_upa %>%
  filter(layer_no==1) ->
  UPA

Toyama_shi_upa %>%
  filter(layer_no==2) ->
  UCA

都市地域の可視化

青い枠(枠内)が都市計画区域内の市街化区域を,緑の枠(枠内)が市都市計画区域内の市街化調整区域を示すように指示.

  • mapview()の第1引数には使用するデータ(ファイル)名を記入.
    • 上に重ねたい地図を+で加えてゆく.
    • colorは枠の色指示,col.regionsは枠内の色指示.
    • legend=FALSEは凡例を地図上に示さないように指示.
    • alpha.regionsは枠内の透過度の指示.
mapview(Toyama_city, color="white", 
        col.regions="NA", legend=FALSE)+
  mapview(UCA, color="dark green", 
          col.regions="light green", alpha.regions=0.3,
          legend=FALSE)+
  mapview(UPA, color="blue", 
          col.regions="light blue", alpha.regions=0.3, 
          legend=FALSE)

4 都道府県地価の可視化

  • 国土数値情報ダウンロードサービス > 都道府県地価調査(ポイント) > 富山県 > 「富山」データのダウンロード > 世界測地系 令和4年
    • 富山県の調査価格をToyama_lpと名付ける.
    • 富山市を抜き出し,Land_priceと名付ける.
    • 地価は見易いように順番変更(arrange()
    • 地価は万円/m2に示す.新しい変数(地価(万円/m2))を作成し,データに加える(mutate()).
#調査価格
Toyama_lp <-
  read_sf("L02-22_16_GML/L02-22_16.shp")

#富山市選別
Toyama_lp %>%
  filter(L02_020=="16201") -> 
  Land_price

#調査価格の順番変更,
 Land_price %>%
  arrange(L02_006) %>%
  mutate("地価(万円/m2)"=L02_006/10000) ->
  Land_price

完成図

  • mapview()で第1引数をLand_price,第2引数でzcol= "表示し変数"(ここでは,上で作成した地価(万円/m2))にすると,地価を色付け可能.
    • cexは点データの大きさを指示.デフォルトが大きいため,ここでは小さい値に変更.
    • ここでは点データの色付け(col.regions)をデフォルトの色ではなくviridisカラーパレットを利用.
    • scales:カラーパレットの作成,管理.
    • viridis_pal:viridisカラーパレットの利用を支持.option="G"mako色.
#viridis_pal利用のため
library(scales)

#地価の可視化
mapview(Toyama_city, color="white", 
        col.regions="NA", legend=FALSE)+
  mapview(UCA, color="dark green", 
          col.regions="light green", alpha.regions=0.3, 
          legend=FALSE)+
  mapview(UPA, color="blue", 
          col.regions="light blue", alpha.regions=0.3, 
          legend=FALSE)+
  mapview(Land_price, zcol="地価(万円/m2)", 
          cex=2,
          col.regions=viridis_pal(option="G",
                                  direction=-1))  

Rによる地理空間データの可視化